美容院のシャンプーが気持ちいいワケ
「どうして
美容院でしてもらうシャンプーは、気持ちがいいのだろう」
それは、
「人にやってもらうから。」(お姫さま感覚)
・・・正解!
それは、
「美容師さんがプロフェッショナルだから。」(プロゆえに上手い!)
・・・さらに、正解!
どちらも正解ではある。
のですが、私の回答は
「やってもらうのを感じているから。」
・・・
???
では、質問を変えて
「なぜ自分でやるシャンプーは、それほど気持ちよく感じないのか?」
それは、
「“ やっている ” 感が強いから。」
自分でするシャンプーは
やる側でもあり、やられる側でもある
つまり、一人二役。
この場合、
指先を動かす手の感覚と
頭皮・頭髪を触られる頭の感覚
両方があるわけですが
たいていの場合、指先の感覚の方が強く感じられるもの。
その感覚の比重を変えれば
頭皮が指先を感じるようになり
気持ちがいい〜、となる。
実は、これ、
合気道においても、整体においても、とても大切な感覚で
“倒そう”としたり、“治そう”とすると
深い境地には、行けない と言われています。
もっとも、合気道も整体も、
“受け”るのは相手なので、感覚の難易度は、さらに上がるのですが。
“触れているのに、触れられている感じ”
“持っているのに、持たれている感じ”
そんな風だといいと、言われるのだけど
なかなか掴めない感覚なのである。
“能動的姿勢でありながら、感受性が高い”
そんな、一見、矛盾した状態を作るのが
武道家であり、整体師なのだ。
しているのに、されている気持ちになる
つまりは、“ 相手の気持ちになる ” ということ。
そう、
合気道は、思いやりを育てる武道。
面白いのは、感覚的に
その “ 比重 ” が逆の時もあること
たとえば、歯を磨く時。
動きがあるのは、手の方なのに、
歯ブラシを持っている感覚より
歯ブラシが歯ぐきにあたる感覚の方が強い。
結局は、力みがない状態であれば
得られる感覚なのだけど
言うは易く行うは難し というわけ。
試しに、今夜は、頭皮の感覚を研ぎすませてみてください。
けっこう気持ちがいいことに気がつきます。
この感覚が掴めれば、あなたは “ 達人 ” になれるかも。
さ、
“ don't think, feel !! ”
と、この方も仰ってますので。