からだを信じて生きてみる

サエグサ流メソッドを知って、からだの声を聴いて、もっと自分らしく! サエグサ龍生(三枝誠)の娘ブログ。

お箸、モテますか?


“ 日本人 ” とは
日本人のDNAを持っているから、という以上に
日本人の生活様式とその身体文化から“ 日本人に成る ” のだと、私は思っています

数年前に日本に合気道を学びに来た、イギリス人の友人は
いまや、京都で合気道を教えている
内弟子生活で身につけた礼法を自身に染み込ませていて
彼のお辞儀や正座は、そんじょそこらの日本人よりも美しい。
「つまらないものですが」と一言添えて、“粗品”を持参し
お礼状は、漢字混じりの慣れない日本語で、直筆の手紙が送られてくる
そんな青い目のサムライを見ていると
日本人 とは、やはり、“ 成るもの ” なのだと確信を深めたりする


そうして周りを見渡してみると
最近、特に目に留まるのが、箸の持ち方だ

今は、箸をキチンと持てる人の方が、少ない気がしている
これは、嘆くほどの事態だと思う
箸を持てない人の独身率も高いような気がする。男女ともに。

ひと昔前に流行した、ナイフとフォークのマナー講座は
海外やフレンチに出掛けた時にはスマートかもしれない

でも、それは、箸が持てるようになってから、でも遅くない。
その方が、日本人としてスマートだし、それ以上に、もっと大きな作用があるからだ



箸は、シンプルな二本の棒。
それを指先の力加減・角度で、巧みに・瞬時に、操って、
やわらかいものから固いものまで、あらゆる対象に対応する
「ボケ防止になるね。」なんて、甘いものじゃございません

その指先の鍛錬は、
あなたの感性を磨き、色気をも引き出してくれる
その身体操作が、武道にも通ずるのが、なおさらすごい。
試しに、ナイフとフォークを持った仕草と
お箸を持った仕草を比べてみてください

ほら、腕の力みや、背中に伝わる感覚。
それに脇の空き具合も、まったく違いませんか?


お箸を上手に持つこと。
それだけで、あなたは、より日本人に近づけるのです
見た目以上に、日本人の精神が宿るのです
そういうシステムが、日本の生活様式には、組み込まれている
そんなことをヒシと感じる、今日この頃です


お箸にも、色々とマナーがありますが
それはルールということ以上に、神に対する姿勢だったりします

食事をいただくということは、命をいただくこと
その尊さを、しきたりを持って、伝えてきたわけです



今夜は、気持ちを新たに、お箸を持ってみてください


大人になったら、お箸をキチンと持てるように。
焦らず、3年計画で。
大丈夫。きっとモテるようになりますから。




*お箸のマナーには、例えば、こんなものがあります。

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