からだを信じて生きてみる

サエグサ流メソッドを知って、からだの声を聴いて、もっと自分らしく! サエグサ龍生(三枝誠)の娘ブログ。

人間に戻れる感覚

 

私は、父の教える合気道しか知らないので

私が合気道と呼んでいるのは、

あくまで 三枝合気 ” になるわけですが

どの業界でも同じですが、合気道

多くの流派と様々な考え方があります。

業界の中のいると、

あっちはコレコレこうだから正しくない

みたいなことが言われるわけですが、

世の中は、合気道を知らない人口が

圧倒的に多いわけで、内側でやいのやいの

言い合う気はありません。

 

自分の目で見て、からだで感じたこと

それをそのままに信じる、そういう方針です

 

 

それで、

合気道がすごくいいなと思うことの一つは

稽古に参加する度に

人間に戻れる感覚があることです。

 

人間に戻れる感覚というのは、

自分に戻るというよりも

もっとニュートラルな感じで

それまで考え込んでいた悩みゴトに対しても

誰かや、何かに対する愚痴も

ブワーッと全部が吹き飛んで、

なんだかとても晴れやかな気分になって

心の穏やかさも、

人への思いやりも取り戻せた感じになる。

 

稽古が終わって道場を出ると、

「はぁ〜、人間に戻れたな」

という感覚になって、

たまらなく心地いい。

それがやみつきの理由の一つです。

 

整体というと、

身体に触って整圧するイメージが強いですが

触れなくても、掛ける言葉やそのタイミング

言い方一つで過去が癒されたり

からだが整ったり、変化するものです。

 

例えば、

指揮者はオーケストラを指揮するわけですが

背中を向けている観客と、

オーケストラを繋ぐ役割も担っています。

ホール全体の一体感を作り出すのも、

観客の感動をより引き出すのも指揮者。

直接的でなく、空間に働きかけても

人は影響されるわけです。

 

こういう立場を“場の管理人”と呼んでいます。

集団で稽古をしている空間も、

良い“場の管理人”がいると

からだが整ってきて、安心感が与えられます。

 技術的な指導力とは別に、

組み相手のマッチングを見たり、

その日の全員のテンションを感じ取りながら

メニューを組み直したりすることで

最後には身体が整った、整体状態で帰す

そういう所に意識が向いているのを

場の管理人と呼ぶわけです。

 

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なでしこ合気道も、

あなたにとってのそんな場を目指しています。

次回は、明日 8/5(金)です。