からだを信じて生きてみる

サエグサ流メソッドを知って、からだの声を聴いて、もっと自分らしく! サエグサ龍生(三枝誠)の娘ブログ。

イチローだって、4割未満。

 

今、道場では、飛躍受け身というのを
稽古しているのですが、
これが面白くって。

大の大人が、いい年して
大真面目になって
マット目がけて
飛びにいくんです、何度も。
それこそ、余計なことを考えてたら
飛ばない言い訳しか思いつかないので
アタマの中を空っぽにして集中する
それ自体がアタマの体操になるんですね。

 

指導員の教え方がいいので
大きなケガもなく
みなさん健やかなのですが。

まだまだ
体幹の筋肉(意識がしづらいインナーマッスル)や、
連動したからだの使い方(チェーンのように繋がった体の意識)
できていないとうまくいかないわけです。

ちょっとした打撲はもちろん、
背中を強打することも多々でして。

もちろん、そのために
小樽道場には、走り高跳び並みの
ふかふかマットがあって、
初心者でも安心して飛べる環境です。
あとは、練習を重ねて、上達あるのみ!
なわけですが、それでも恐怖心が
先に立つのが大人になった証です。笑

合気道の場合は、
やり方としての“情報”と、
これまで使ってこなかった体の使い方を
覚えさせたり、目覚めさせたりする
“練りの作業”が必要になります。
それを効率よく鍛える
素晴らしいメソッドが自慢でもありますが。

やり方が分かるだけでは飛べなくて
からだを練りながら
自分の理想に近づけていくのです。

つまり、
飛べるようになるまでは、
言ってみれば、全部が失敗。

それでも、飛べなかった人が
どんどん上達しているのを見ると、
自分もいけるんじゃないかと
希望が湧いて、
マットに向かっていけるんですね。

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大人になると、
失敗するのが怖くなりますよね。
恋愛だって、仕事だって、断捨離だって。
私は、受け身の練習を通して、
失敗が成功の元だというのを
からだに身につけ、
染み込ませているように感じます。

天才と言われるイチローだって、
4割未満のバッター。
2回に1回もヒットしていないわけです。
それを考えたら、日常のなんやかんやで
いちいち落ち込んでいては、おこがましいかもしれません。


ちなみに、イチローと言えば、
徹底した準備と日々のルーティーンの細やかさが有名。

地元の有力メディアが安打や盗塁の通算記録以上に高く評価しているのは、試合前の準備が素晴らしいことだ。
 マイアミの最有力紙『サン・センチネル』は、イチローの試合前の準備は前日の試合が終了した直後に始まっているとし、メジャーでは用具係の仕事であるスパイク磨きを、自らブラシを手にしてやっていることや、グラブにオイルを含ませ皮を軟らかく、最高の状態に保っていることなどを紹介。
 さらに、家に帰っても、食事の前後に器具を使ったトレーニングをたっぷりやっていることと、就寝前に毎晩2時間のマッサージを受けていること。翌日は目覚めた後、軽くトレーニングしてから誰よりも早く球場入りすること。試合前は全身の筋肉を発砲スチロール状のローラーを使ったマッサージを入念に受けて筋肉を最高の状態に保っていること。オールスター休みの期間中、他の選手がバケーションを楽しんでいる中でイチローだけが毎日本拠地のマーリンズパークに来て、2時間トレーニングに汗を流していたことなども紹介し、イチローが41歳まで現役生活を続けることができた秘訣はルーティーンの小さなことをおろそかにせず、長い間積み重ねてきたことによるものと結論付けている。

イチロー 記録以上に評価される試合前の完璧な「準備」 - ライブドアニュースより。


まだ一度も、
満足にキレイに飛べていない私は、
成功率ゼロ%。笑。
それでも、飛び出せるのは、
(あの先輩が飛べるのは、ケタ違いだから当然でも)
あの人がいけるなら、私もいけるんじゃ?
あ〜、いける気がするんだよなぁーー
という健全なライバル意識

妬み嫉みの感情を発揮するより
前向きなやる気に転換する
こういう器用さは、大人としての嗜み。
そんな風に自分が刺激を受けられる
対象が見つかるといいですよね。

もちろん、
これは、合気道の話ではなく
生活の中でも、という話で。

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「いいよ、いいよ、もう少しだよ。」
「今の、いいね。」
なんていう、先輩のヨイショも
大きな力後押しになっていることは
言うまでもありません。
(みなさんッ、
いつもありがとうございます!!)