からだを信じて生きてみる

サエグサ流メソッドを知って、からだの声を聴いて、もっと自分らしく! サエグサ龍生(三枝誠)の娘ブログ。

その勢いを止めてはならぬ。

 

個々には、個々それぞれの

生命(性)エネルギーがあります。

 

そのエネルギーを

上手に誘導して、流してやること。

それこそが、そのカラダの持ち主の

役割なのだと思っています。

 

生命エネルギーが滞ったり

詰まったりして、逆流してしまうと

自暴自棄になるのは、もちろんのこと

大きなケガや事故を招いたり、

病気をしてしまうことがあります。

それ以上に、

本人は何とも苦しい胸中に陥るのです。

 

 

例えば、A地点からB地点に向かう時、

A→Bに、まっしぐらに向かえば

最短距離・時間で着けそうですが、

人生においてのB地点は

そもそもどこの何かも分からない

場合がほとんどで

だから、一旦、C地点に向かってみたり

途中で引き返したりして

ようやくB地点にたどり着くもの。

 

たどり着いてみれば、

「そうかここがB地点だったのか」

とあっさり気づき、理解できるのですが

ずいぶん無駄な足取りを辿ったなと

思ったりするものです。

でもそれこそが生命エネルギーの為せる技で

また、必要な寄り道で経験。

 

 

現状を突破する時、

怒りに近いエネルギーが渦を巻くように

人を勢いづけてくれます。

そんな勢いを感じた時は、乗る!

その勢いを捉えて、自ら壊さないこと。

いくら、大きな壁が行く手を阻んでも

その勢いを止めてはならぬ。

 

目指した道が結果的に遠回りであっても、

生命エネルギーに素直でいたいものです。

 

どうしたって突き破れない壁ならば

タイミングが違ったというだけ。

虎視眈々と、勢いの火種を絶やすことなく

温めておけばいい。

簡単に諦めがつくのなら

それは勢いじゃなく、意気がりというもの。

 

大きな壁が

大切な友人だと思っていた人であったり

 時に、肉親であったりすることも多々で。

そこが人生の面白みでもありますよね。

  

行ってみてダメだったら

戻ればいい。

 戻って、『お帰り』が言えないような

人間関係ならこちらから願い下げです。

 

いずれにしても、

自分で消火活動をしてしまうと

次は誰かの“勢い”を躍起になって

止めてしまうでしょう。

 

 

だから、

その勢いを止めてはならぬ。

ならぬのです。

 

 

『獅子は子を谷へ落として其の勢いを見る』

という言葉がありますが

いっそ、力強く突き放してあげたいものです。

 

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今、勢いを感じている人へ。

勢いをもった人を見送る人へ。

 

 

 

 

 

関連記事はこちら。

nadeshikokana.hatenablog.com

nadeshikokana.hatenablog.com

 

 「ニュー・シネマ・パラダイス」は、

全力で友を突き放す友情が観れるステキな映画です。

nadeshikokana.hatenablog.com

 

 

 

 

ロマンな秋。

 

窓から入る風が、

すっかり秋めいて気持ちいい。

 

一昨日は、

けたたましい Jアラートの警戒音に

何事かと家族で顔を見合わせ、

3.11のころの緊迫した空気感が

一気に押し寄せ、思い出されました。

あの時も

気持ちが休まらなくて、

心が疲弊していく人々の姿が

印象的でした。

 

 

心を休めることも大事。 

 

本や映画や音楽は、

流行りのものより

ご縁で出逢ったものを楽しむ方です。

今はまさに、収穫の秋、という感じ。

 最近のお気に入りをシェア。

 

【小説】「窓がない部屋のミス・マーシュ」

現実をしっかり見据えていながらも、信じる心は失わなくていいんだよ、と優しく教えてくれる作品。ミステリーという枠を超えて、じんわり温かい気持ちになれます。こういうのが、女のロマンなんじゃないかな。

 

 【映画】ニュー・シネマ・パラダイス

言わずと知れた名作も、どんなタイミングで出逢えるかで届くメッセージは変わってくる。耳に心地いいイタリア語と、艶っぽい音楽に魅せられます。映写技師アルフレードは、エナジーカラー白。演技とは思えないほど、彼の心の機微が伝わってくるのが、たまりません。

 

 【音楽】JOSS STONE 「Soul Sessions」

ソウルフルな歌声が、心をグッと掴んでくる現30歳の歌姫。古きよきソウルを引き継いでいる若者、というのが素敵。特に、1曲目「The Chokin' Kind」がイントロからイイ!!

Soul Sessions

Soul Sessions

 

 

脳というのは、

それまでと違う使い方をすることで

疲れが取れるといいます。

脳や気分の切り換えに上手に活用して

今日という日をごきげんに過ごしませんか。

 

 

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そうそう。

小さな秋の実り、

フルーツほおづきを

ステキ女子からプレゼントされて

心の豊かさを受け取っています。

 

 

さぁ、明日からは9月!!

 

 

 

人は、海藻。

 

人は、ゆらゆら揺れている。

ピンッ!と立っているつもりでも

人は、揺れながら立っている。

 

例えば、

橋は揺れるように設計されている。

揺れることで、加わる力を分散させ

重みに耐えられるように出来ている。

揺れなければポキッと折れてしまうから。

 

 

野口体操の野口三千三(みちそう)氏は、

こんな風に、人体を表現しました。

「生きている人間のからだ、

それは皮膚という生きた袋の中に、

液体的なものがいっぱい入っていて、

その中に骨も内臓も浮かんでいるのだ」

原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)

原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)

 

 

骨格を見て、固体的なイメージを

持ちやすい人体に対して

頭を叩かれたみたいな衝撃的な描写。

圧巻の表現力。

からだと向き合うことをしてきた人には

なんとなく、腑に落ちるかもしれませんが

そうでない人には、極端に聞こえそうです。

 

でも、本当は

それだけ柔らかく、変幻自在ということ。


 

女性の身体を観察していると

肩や上腕を力んで使う人が

とても多い印象をもちます。

私もひとごとではなく。

特に、気負いやすい頑張りやさんは

小さい時から無意識に力んでいますね。

 

肩や腕にばかり力が入ると

いかり肩になり

自然と重心が上がり

ソワソワしやすかったり

緊張を高めてしまいます。

 

 

 重心をおヘソの下あたりに落とす。

さらに、イメージでいいので

足の裏まで落としてみる。

からだの半分以上は、水分だから

からだの中の水が微かに動いて、

全体がゆらゆらとほんの少しゆらぐ。

そんな風に立てるといいですね。

 そう、海藻みたいに。

 

からだはフワッと感じられて

呼吸も深くなって

肩の力も抜けてくる。

ゆらぎに身を任せてみると

ゆらりと感じる。

ゆるやかでしなやか。

強い水流を全身で受けても

へっちゃらな海藻みたいに。

 

その上、人には足がついている。

移動ができる。行動できる。

迷って、間違って、道を逸れたら

自分の足で戻ればいい。

 

ゆれたら、その分、ゆれ戻って

また歩き出せばいい。

タフに、しなやかに。

 

一貫していてブレがない

そんな強さに憧れていたけど。

たまに、弱音を吐いたりして

断捨離に勤しんだりして

目を覚まして、ふんどし締め直して

静かなゆらぎを感じながら

前を向いていけばいい。

 

 

からだも、心も、思考も

そんな風でいいんじゃないか。

と最近思うのです。

 

 

 

 

やました先生のブログ記事を読んで、

妙にホッとしたのでした。

ameblo.jp

 

 

間合いは、ただ一点。

 

“手放し”修行を通して、

間合いについても勉強させられる。

 

断捨離をしていると

モノとの“今”の

適切な距離感を見つけられる。

以前はあんなに重宝していたのに

今は全くその時の価値を感じないモノ。

もちろん、その逆もあるし

必要と思っていたのに、

とうとう出番もなく手放しの対象になる事も

 

残酷なほど、実は明瞭で

でもそれをなんとか見ないでいたい

何かが人それぞれにある。

 

それを研ぎ澄ますのが断捨離であって、

本能はとっくに答えを持っている。

 

モノとの距離感だけではなく、

ヒトとの距離感もまた、同じ。

 

意気投合すると、どんどん近づきたくなる。

でも距離を見間違うと関係は崩れる。

少し人生経験を積んでくると

人との絶妙な適正距離が見えてきたりする。

自然とやってのける人もいるし、

コツがわかってコントロールできる人もいる。

 

その絶妙な適正距離というのは、

変化していくもの。

そこが面白みでもあり、

混乱する所以でもあるわけです。

 

いつも“今”を見る訓練をさせてくれる断捨離は

関係性において適正距離が変化することは

ごく自然であると身をもって教えてくれる。

 

間合いがあるのは、

寂しいことでもなくて

一番心地いい距離感というのがある

というだけ。

それ以上近くても、遠くても

心地よさはイマイチなのです。

 

合気道では、

その時(=“今”)の

相手との正しい間合いは、ただ一点。

総ての条件がピタリと揃う範囲は一つで

それは、点のようにそこに在る。

そんな風に感じています。

 

その一点を一瞬で見抜き、

瞬時に体現できるのが達人で

私は、合気道を通して

その“一点”をとことん知りたい、

そして味わいたいのだろうと思います。

 

 

もちろん、

限りなく近い間合いというのが存在して

だから人は、そんな対象に出逢うと

特別な想いを持ち、

いつまでも大切にしたいと思うのでしょう。

 

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実は、その時こそ、

間合いの学びを最大限に発揮する時

なのです。

 

 

 

 

 

告白する。

 

告白まで行かなくとも

打ち明けることも

one out の一つ。

 

coming out という単語があるくらいですし

日本語だと、“白” や “明るい”という

漢字がつくのが面白いですね。

 

押し入れの中身もそうですが、

自分の感情の押し入れも

風通しをよくしておくこと。

我慢や遠慮、自制心が美徳とされがちですが

からだにとってはあまりよくありません。

 

自分の抱えている感情を

目の前の風呂敷に並べて出したら

とんでもないことになる…

“気”になるものですが、

これも本当は大したことではないはず。

しかも、獲れたてピチピチの感情は、

余計なものが覆い被さっていないので

透明度が高く、案外、サラリとしています。

激高したかと思ったら、数秒後は

ケロリとして笑っていられたらいいですね。

 

シンプルなことだけど、

喜怒哀楽を表現すること

現代人にとって特に大切だと感じます。

one out, one in を実行すると

自分の感情も頭角を現してきます。

「こういうこと、私、嫌なんだな」とか

「本当はすっごく悲しいな」などと。

モヤが取れて、本来の自分に会える。

 

自分の抱えている感情や、問題を

誰かに打ち明けることで、

考えていたほどの問題ではないと気づいたり

頭の中が整理されたり、軽くなったり

期待をしていなかった名答が返ってきたりします。

これも、断捨離の効能。

 

打ち明ける相手が

答えを持っていそうになくてもよくて、

むしろ、大切なのは、

自分と相手とが心地よい関係にその時あるか

ということ。

誰でも、いい時と悪い時があり、

その時、お互いがちょうどよい間合いにあると

思いがけないヒントやサインを受け取れるもの。

 

人生って本当に不思議なものです。

 

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私は、この断捨離の旅の途中で

何度、そのサインを受け取り

涙を流したことでしょう。

ご縁に感謝するばかり。

 

 

断捨離シリーズは、まだつづく。

 

 

動きだす、one in.

 

手放しが先にあって、

それから迎え入れるという意味の

One out, one in.

 

one in = 迎え入れる

と、表現してきたのは、

手放すと、自然と入ってくるから。

 

モノを手放すと、

感情や想いを受け取ったり

新しい情報が入ってきたり

人からプレゼントとして受け取ったり。

導かれていく。

 

“サイン” はいつも、発信されていて

でも、隙間がないと、

サインはあなたの元に届きにくい。

あなたがサインに気がついても

列車が走り出してしまったり、

目の前の対処に追われて間に合わなかったり

 

“隙間” をもっと整備して

“空間” を作り出せたら

one in は、動きだす。

 

今回は、all out, all in.

の気持ちで臨んでいるので

できるだけ、自分から買ったり、

取り入れたりするのを控えていた。

 

それでも、

断捨離の途中でも、それは動き出した。

 

「この先、私はどこへ向かいたいか

どんな生活がしたいか」と考えた時

何も思い浮かばなかった数ヶ月前。

そのヒントが入ってきたのです。

 

一つは、

自分を置きたい環境のこと。

 

車で出掛けた山奥の空気を吸い込んだ私は、

ふと「こういう所に身を置きたい」と思った

心地いい湿度のマイナスイオンを感じる環境を

“今”の私は求めている。

 

車に入り込んでくる風を吸って

「ここなら思いっきり息ができる」

嗅覚がかなり敏感な私は、ニオイにうるさく

そのため日頃から、

なかなか安心して息を吸い込めない。

嗅覚の敏感さは妊娠中の女性に近いのだと思う

「こんな空気なら、呼吸が深くなるなぁ」

 

久しぶりに聞いた、

自分の内側からの声に

言いようのない安堵感。

トンネルに光が差しはじめた瞬間だった。

 

one in は、

こんな風にスーッと無理なく届けられる。

 

現状に都合の悪い情報やサインを

人は無意識に遮ったり、遠ざけたりして

見ようとしないもの。

指摘されたら怒ってしまうこともある。

それは、その情報やサインを

どう受け止め、処理し、落とし込めばいいか

分からないから。

もしくは、その自信がないから。

 

仕事とも関わることだから、

住む環境は単独に考えにくく、

立場や自分との約束もある。

 

だけど断捨離モードになっていれば

情報やサインをそのままに見ることができる

慌てず騒がず、ただそのままに。

 

受け取ろうと思えば、受け取れる余裕があり

断ろうと思えば、見届けることもできる。

それが “俯瞰力”ということなのでしょう。

 

新・生き方術 俯瞰力 続・断捨離

 

一旦、one in が動きだすと

ポンッポンッと

気づきの連投のように

目の前に届きはじめる。

確実にいつもとは違う

スピード、シチュエーションが

見ていて面白いほど。

 

 

空間のスペシャリスト、やました先生のこの本が “今の私” のお守り。

モノが減ると、家事も減る 家事の断捨離

モノが減ると、家事も減る 家事の断捨離

 

 

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表紙に写るやました先生を見て

4歳の姪っ子が「あ、かなしゃんだ!!」と

指差して言ったのも

「その調子、いい感じだよ。」

なんていうサインに聞こえたりして。