ココロ、奪われることを!
昔から、やりたいことがあるタイプの子供ではなかった
人目を気にして、大人たちに睨まれないように
穏便で、人前にさらされない選択ばかりをしていた
早く一人暮らしがしたくて
高校に入る時に、家を出て
父の会社に居候させてもらった。
合気道に出会ったのは、19才の頃。
それまでは、父が合気道をするということも、知らないでいた
突然、道場の話が持ち上がって、父は青梅で合気道を教えることになり
私は、そこの事務を任され、稽古にも参加させてもらった。
そんな合気道との出会いから、11年。
気がつけば、私は30歳を迎え
有難いことに
人生のちょっとした酸いも甘いもを、経験させてもらったりして
少しばかり、大人になっていた。
(* 実は、合気道は、
人生経験が深いほど面白くて、
楽しくて、ためになる武道だとは、
大人になるまで、わからなかったのだ。笑 )
今春。
父は合気道の専修生という
特別な稽古を積む生徒を募集し、
期間限定で特訓を始めた。
特訓が始まって2週間が経ったころ
ほんの少し、見学の機会を与えてもらった私。
その稽古は、まさに私が習いたかったドンピシャな内容で
一瞬にして、
ココロ奪われた のだった。
“ この空間に身を置きたい!!! ”
それからの数日、悩みに悩んだ挙げ句、
3日後には、嘆願書を持って父の前に立っていた。
アシスタントとして、遠慮すべきだとか
色んな考えが頭を廻ったけど
私は、突き動かされるように
どうしても
専修生になりたいと思った。
人生において、これほど、
“ 欲しい ” と思うものは、なかった。
それからの3ヶ月、
どんなに睡眠時間が削られようとも
どんなに仕事がキツくても
私のココロは、ときめいていた。
人生史上、超絶刺激的な日々の到来だった。
やりたいことなんて無かった、あの頃。
あったのは、やりたくないことだけだった。
もしも、あなたが
ココロ奪われることに出逢ったら、
迷ってでも、手を伸ばして、引き寄せてほしい。
その先に待っているのは、
あなたの
人生史上、超絶刺激的な日々かもしれないから。
ココロ奪われるほど、
合気道を好きだったなんて、自分でも驚きなのです。
だから、“ からだを信じて生きてみる ” ことが、やめられないのだ!笑