性にまつわること
中学生、高校生になると
大人に向けて変わっていく身体をよそに
身体に対する知識が追いついていかなくて
性にまつわることにも免疫ができないまま
初体験を迎えたり、
偏った情報だけを受信したまま
大人になるケースが多いような気がします。
性は、おおっぴらに語るものでないにしても
それ以上に、
罪の意識を背負わされている感は否めない。
特に身近にいる大人 = 親が、
性的に幸福であるかという点も、多いに
青年男女の性に対する捉え方に影響を与えている。
“ 性的に幸福かどうか ”
という表現をよく父は整体指導で使うので、
私はすっかり馴染みがあるのですが
イヤラシく聞こえる人もいるかもしれない。
そんな感覚こそが、実はすり込まれている?
と思うので、解説しておきます。
性的に幸福 というのは、
やたらめったらまぐわう。
ということでは、もちろんない。
そういうことでは無く、
例えば手をつなぐ心地いい相手がいる
大好きな動物と触れ合う環境にいる
海や山などの自然に囲まれて暮らしている
裸足で砂浜を歩いたり、
家庭菜園や陶芸で土に触れる機会が多いなど
身体的な喜びを感じる環境にいるか
という広い意味になる。
だから、
おばあちゃん、おじいちゃんになっても
性的に幸福な環境はあり得るということ。
性というのは、生命の“ 生 ”でもある
と考えると分かりやすいかもしれません。
仲のいい両親を見て育った子は、
あっという間に結婚して、
子どもも産みやすいと言います。
必ずしも背景が、万全でない環境だった人や
性的に何かしらの課題を与えられてしまった人は、
そこを癒すところから始めるのがいい。
異性との関係に挑むより先に、
土や動物に触れる機会をたくさん持つこと
それから、自分が心地いいと感じる
素材や生地に身を包むこと
自分が美味しいと感じるものを食べること
それから、植物を育ててみたり、
知り合いの赤ちゃんを抱いてみたり
そんな風に肌の記憶を入れ替えるのがいい
新陳代謝のサイクルは、
肌組織 1ヶ月
血液 4ヶ月
骨 3〜4年
で、入れ替わるとされています。
だから、あなたの肌の記憶も
どんどん入れ替えたらいいのです。
そして、どんどんアップデートさせていってください。
そしてもしあなたが親になって
いえ、親にならなくても
どんな風に子ども達に性について伝えていけるか、といえば、
性的に幸福な大人の背中を見せること
なのかなと思うわけです。