子守唄は JAZZ...
NYに住んでいた頃は、毎週末、
ジャズの生演奏があるレストランに
入り浸っていたものです。
と、いってもまだ小さかった私は、
クランベリージュースを飲みながら
そのうち眠くなって、2つ並べた
固い椅子の上でウトウトするのが常でした。
レストランといっても、
とてもカジュアルなカフェみたいな空間で
ムーディな照明と、
外国人の体臭とコロン、タバコの煙、そして
ソウルフードの匂いが入り交じった店内で
心地よく耳に届く、ジャズの音色と振動を
子守唄にして寝ているような子どもでした。
そんな環境で育ったので、
ちょっと暗めの照明で、ジャズが流れていると
それだけで落ち着くという子供時代に
音楽の趣味が合う友達はいませんでした。笑
今では、
丁寧に作られたお酒と共に、
cigarをちょっと吸いながら
心地いい音楽を、照明を落とした場所で
楽しむのが、自分へのご褒美。
あの時の安らぎと穏やかさが甦るから
なのかもしれません。
Sarah Vaughan - Lullaby of Birdland
人の幼少期の体験は、
本人が認識している以上に
深く影響を及ぼしているものですね。