からだを信じて生きてみる

サエグサ流メソッドを知って、からだの声を聴いて、もっと自分らしく! サエグサ龍生(三枝誠)の娘ブログ。

One out one in.

 

チェンマイから帰国した私の

頭の中でこだましていた言葉。

 

“ One out, one in. ”

 断捨離のやました先生の言葉で

一つを手放して、

一つを迎え入れるという意味。

 

 例えば、靴が古くなったら

まず、新しい靴を買いに行き

その後、古い靴を捨てるのが一般的でしょう

つまり、

次の保証があることが明確になって初めて

現状から移る。という順番。

 

ところが、

 one out, one in の場合は、この逆で

先に古い靴を手放してから、

新しい靴を迎え入れるという発想。

 

そんなことをしたら、

不便で仕方がないと思われるでしょう。

たしかに、不便。

でも、その不便を体験すると

たいしたことのない不便だと気がつく。

すると、

不便でも、動揺しなくなる。

 

ところが、

いつも次の保証がある状態を作っていると

手放すことへの恐怖心や不安感が強まり

手放せなくなる。

本当は、大したことではないのに!!

 

大人になると、頭が先回りしてしまって

子供みたいに、冒険できなくなるように

手放し慣れていないと、

どんどん頭の中は老けてくる。

 

学歴を、お金を、家を、車を。

手に入れる訓練ばかり受けてきて

手放す訓練はあっただろうか。

 

靴を例にとったけれど

これを何にでも当てはめてみると

いったい自分は何に執着があって

そして、何を大切に思っているか

自分のとなる部分が見えてくる。

 

 

実は、すっかり自分を見失っていた私は、

もうどこから手をつければいいか

分からなくなっていました。

 

どこに向かえばいいのか、

何をすれば自分の内側から

力が湧いてくるようになるのか、

手がかりすら見えなくなっていました。

 

人から見れば、恵まれていて

一体、何に困っているかも分からないほど

だったかもしれない。

でも、私は、すっかり自信をなくしていました。

もともとあったものも、“自信”だったのかすら

今では疑問ですが、そのあやふやな自信すら

どこを探しても見当たらない状況だったのです。

 

それでも、

これまで培ってきた経験と智恵から

一つのキーワードだけが

頭の中で、こだましていました。

 

“ One out, one in. ”

 

その時の私には、

この言葉を信じ、実行する以外

このアリ地獄から抜け出せる方法はないと

本能が訴えかけているようでした。

 

 

それが、今回の断捨離のはじまり。

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つづく。