からだを信じて生きてみる

サエグサ流メソッドを知って、からだの声を聴いて、もっと自分らしく! サエグサ龍生(三枝誠)の娘ブログ。

玄米には毒がある?!

 

健康のために、玄米を食べる人が増えて、
玄米を食べながら大きくなった者としては、
肩身が広くなってありがたい。

どんな米を選び、どんなもので炊くか
これだけで相当のバリエーションがあって
ご家庭それぞれのこだわりも強い。

 

これから玄米生活を始めたい人も
玄米生活が長い人も
知っておいてほしいことについて。

 

 

仕事柄、出張が多い私は、
我が家で自炊する機会は、月の半分以下。
だからこそ、帰宅してお気に入りの道具や、
調味料が揃った台所に立つとワクワクする
私の健康を支える、心強い場所。

 

まず最初にやるのは、玄米の準備。
玄米を炊く前に水につける。
これを半日から1日ちょっとつけてから炊く。

目的は、玄米の“発芽毒”を出すこと

 

発芽毒については、結構、知られていない。
何十年と玄米食を続けてきた人は
共通して肌がくすんでいる人が多いのは
子供の頃からの疑問でした。
この発芽毒が原因?という説が今では有力。

 

“発芽毒”について
わかりやすくまとまった記事を見つけたので
少し長いですが、引用させて頂きました。

麦やソバなど、他の穀物全般にも言えることなのですが、すべからく穀物というものは、その柔らかな本体をガードするがごとくに固い表皮でおおわれた構造を持っています。それは、生きものとしての穀物が外敵(それらを食べる動物)から身を守り、変化する周囲の環境に耐え、発芽の時期を選んで発芽し、命を次世代につなげられるように自然によって用意された構造であり、性質と言えるかもしれません。

安全に発芽の条件が整うまでは、種を発芽させまいとして働く成分のことを発芽抑制因子といい、いわゆる「発芽毒」と呼ばれるものです。代表的なものには「アブシジン酸」(ABA)があります。前述したフィチン酸もこの仲間です。これらの毒が、動物に食べられ過ぎないように身を守ったり、土の上に落ちても腐らずに、やがて発芽に適した季節になると芽を出せるように、栄養成分を自らの中に閉じ込めたまま外に出さないように働くわけです。

元・東京大学医学部口腔外科教室講師の西原克成博士は、「アブシジン酸はミトコンドリア毒なので、玄米食には注意が必要」と警告されています。

ミトコンドリアは、人間がイキイキと生きるためには欠かせないもので、エネルギー代謝に関わる最も大切な細胞器官です。そのため、ミトコンドリアが害されると、私たちはエネルギーを作り出せなくなって、低体温になり、さらには全ての体内酵素の働きが鈍くなるという問題が起こり、免疫力も低下します。

アメリカ合衆国国立科学研究所会報に発表された論文によれば、人体に対し、アブシジン酸の作用で、ヒト顆粒球(白血球の一種)で食作用が活発化し、活性酸素や一酸化窒素が多量に産生され、生体細胞内のミトコンドリアが損傷され、諸疾患の原因になることが指摘されています。

もう一方のフィチン酸について言えば、玄米のぬかに多く含まれる成分でごまやナッツにも多く含まれ、植物の種子にリンを貯蔵するために存在し、金属と強力に結びつく性質を持っています。植物中では、カルシウムやマグネシウムと結びついた「フィチン」のカタチで存在し、食べると胃酸で分解され、カルシウムとマグネシウムが分離して体内で「フィチン酸」になるのです。

フィチン酸は、ミネラルと結びついて、体外に運び出す能力があります。

なので、カラダにとって必要なミネラルさえも排出してしまうことを危惧して「フィチン酸」がカラダのミネラル不足の原因になると考え、玄米食を否定する方もあります。しかし、がんやアレルギーやアトピーなど、体内の重金属が原因となって起こっている体調不良の場合は、それら体調不良の原因が取り除かれ、健康回復するきっかけとなり、プラスに働くのです。

しかし、健康回復してからも、ずっと同じ食べ方で、玄米食を続けた場合、逆に有害に働く場合もあります。それは、フィチン酸による排出作用が体調不良の原因となった重金属や毒素を排出した後、今度はカラダに必要なミネラルさえも排出してしまい、深刻なミネラル欠乏症を引き起こすことが考えられるからです。

けれども、玄米は生きた米ゆえ、水につければ発芽します。実は、この発芽の過程で、フィチン酸は、イノシトールという成分に分解され、それによってフィチン酸は排出能力を失い、分解された栄養素は、水に溶けやすく、体内に吸収されやすくなります。

体内に吸収されたイノシトールは、リン酸と結びついて「IP3」というとても重要な役割を持つ物質に再合成されます。排出能力を弱めるかわりに効率的な栄養摂取が可能になるのです。

その大切な働きをするのが、「フィターゼ酵素と呼ばれるのもの。このフィターゼ酵素は、フィチン酸を分解して結びついているミネラルを解放してくれます。この酵素は、発芽時に玄米の中で作られるのです。なので、玄米は発芽させると玄米自身の力でフィチン酸を分解してていくのです。

それゆえ、玄米を浸水させる時は、十分に時間をとって発芽状態にもっていってから炊くことが大切になってきます。また、玄米を浸けた水を捨ててから、新しい水を入れてから炊くことも重要です。なぜなら、アブシジン酸やフィチン酸などの発芽毒の多くは水溶性で水に溶け出すため、玄米を浸けた水をそのまま使って炊いたのでは、再びカラダに取り込んでしまうからなのです。

こうした事実を知らずに、ただ普通に炊いて食べているだけの玄米食では、いくら栄養価の高い玄米ごはんを食べていても、発芽毒の作用によってミトコ ンドリアが傷つけられたり、フィチン酸の排出長期にわたれば、逆に健康を害したり、活力が失われて免疫力が低下する原因となってしまいます。

 http://uchunotane.com/health/2015/05/09/post-544/

こちらより引用。

 
つまり、玄米を発芽状態に誘導することで
身体に作用する最高状態で頂けるわけです

それなら、
発芽玄米が一番よさそうですが、
玄米のエネルギーが最も高いのは

今まさに発芽する瞬間

発芽した後だと、ちょっと陰性に偏ります
だから、環境が整っているなら、
無農薬玄米を発芽するかしないかの状態まで
持っていくのが一番のおすすめ。

手軽に炊ける発芽玄米は、
自炊の強い味方であることも確か。
自分のライフスタイルに合わせて、
無理なく続けられる方法を採用しましょう

 

さて、玄米を水に浸けて半日以上経つと、
アクのような泡が浮いてきます。
下の方の水も濁ってきます。
濁りすぎるようなら、水を取り替えつつ、
一日ほど待ちます。
発芽毒は、毒物ではなく、あくまで毒性。
だから、そのままのお水で炊いてもいい
と聞きますが、私はにおいが気になるので
水をすっかり取り替えてから土鍋炊き。

時短と、もちもちの食感が好きだからと
圧力鍋で炊くという方も多いですよね。

 土鍋のよさは、
ゆっくり、火を入れられること。

より陽性な炊き方になります。

「高温高圧の料理は、昔の日本には無いッ」
と、土鍋のマスタークックを開発した
健康総合開発の小林社長から突然の電話で、
なぜか、よく怒鳴られたものです。笑

 

 

私の場合、たまの炊飯なので
手間も時間も惜しまないし
ハードな仕事を支える身体づくりのためにも
できるだけ陽性な食事作りを心がけています
放っておいても陰性なものは、食べているので
バランスの心配はいらないですし。

 からだは賢いので、きちんとしたものを
食べると、味覚も正常に戻ります。
日頃の偏食もここでリセット。

今の私には、これがbest answer.

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 例えば、今まで全く健康について
考える機会がなかった人が、
いざ身体にいい生活を始めようとして
色々調べていくと、同じ項目についても
正反対の意見が紹介されていて混乱したり、
そのために挫折したりすることが多いもの。

 信頼できる人の情報をいただくか、
そうでなければ、直感を信じて
やってみたい方法を試すこと。

からだの反応を観察して、
ダメだったらやめる。
良かったら続けてみる。

これしかない。

 

 

それでも迷った時、
私は、父のこんな言葉を思い出して
肩の力を抜いています。

 

「結局、すべて仮説だから。」

 

人間が誕生してからの歴史は、まだ浅い。
何がいいとか悪いとか、
様々な意見があるけど
健康も、食べ物だけが影響するわけではなく
人間関係、体質や遺伝など様々な要因があり、
正解なんて分かっていない。

 

私達は、もっともらしい仮説を
いかにも一番だと信じようとしながら
生きているだけかも。
そう考えると楽しくなってきませんか。

 

 「結局、すべて仮説だから。」

このズッコケたくなる言い得て妙な名言を
頭の隅に置きながら、

からだを信じて生きてみようじゃないですか。

 

 

 陰性・陽性って?という方には、この記事がおすすめ。


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