からだを信じて生きてみる

サエグサ流メソッドを知って、からだの声を聴いて、もっと自分らしく! サエグサ龍生(三枝誠)の娘ブログ。

願いを叶える仏像

 

先日、ラオスに行ったという知人から聞いた話。

ラオスには、願いを叶える仏像があるそうな。
 
祠に入った、ダルマのような仏像を
正座した状態で自分の頭より高い位置に
三回持ち上げることができれば、願いが叶うそう。
 
仏像はそれほど大きくはないのに、重量感があって
体格のいい知人も、これは、ちょっとやそっとじゃ
持ち上がらないなと感じるほどだったと話していました。
結局、その方は、持ち上げられたそうなのですが、
前にいた巨漢の白人男性は、うんともすんとも上がらず、
やっと持ち上がったと思ったら、
そのまま、からだごと真横に倒れてしまった!とかで。
 ーーーーー
 
なんて面白い!!!

 どんな人がこれを思いついたのだろうと

とても興味が湧くお土産話でした。 

 

 合気道では、
消さなければいけない感情があります。
それは、ムキになる感情
 
ムキになった途端、
相手とのつながりは消えてしまいます。
顔だけクールにしていても、
手にムギュと力が入ってしまってはダメで、
これがなかなか上手くいきません。
 
 
不思議なもので、
人は、もう到底敵わないと
思う相手には、ムキになりません。
「勝てそうだな」とか、
最初にちょっと上手くいくと、「それいけ」とばかりに
グッと力が入り、ムキになるんですね。
 そうなると、技はかからない。
そういうカラクリになっています。
 
頭ではわかっていても、
気がつくともう、ムキになっている。
その繰り返しです。笑
 その反応をコントロールするために
稽古でメンタルを鍛えているワケです。
 
これと同じカラクリがこの仏像にもいえます。
つまり、
「叶えてみせるんだ!」とか
「絶対手に入れたい!」などと
強く思いを込めた願いは、
無意識にからだを固くして、ムキにさせます。
すると仏像を持ち上げる力が
腕に流れないので持ち上がらない。
 
逆に、
「叶うといいな〜」
「叶えられるかなぁ?」
くらいのリラックスした気持ちだと、
からだも呼吸も自然な状態になるので
腕にもスッと力が流れ、持ち上がりやすい。

 

仏像が持ち上がったから
 → 願いが叶うのではなく、
 願いを叶える時に、自然体でいられる人は
同じ心理状態で仏像を持ち上げることができるので
 → 仏像が持ち上げる
のだと勝手に分析したのでした。
 
さらに、
正座に慣れ親しんでいて、体幹の筋力があれば、
スッと持ち上がるだろうなと想像できます。
まさに、なでしこ合気道で伝えていることです。
 

 

合気道は、願いを叶える力を
身につける武道なんだ、
と気づかせてもらった日でした。
 
 
 

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(写真はネットからお借りしました。)

 

 なでしこ合気道は、明後日です。
 

大人になることは、とてつもなく楽しい

 
年々、幸せを更新中である。
 

身の回りに起こるできごと以上に

それはものごとに対する捉え方の変化や、

バリエーションが増えたおかげだ。
 
 
 
あなたが、日本人なら、
日本人であることに誇りを持ってほしい。
 
 
なぜなら、日本の文化は、
上手に年を重ねた者に
ご褒美をそこここに用意しているから。
 
それを実感するために、
二つやっておくことがある。
 
 
 
一つは、
若いうちに、ちょいと苦労すること。
苦労は比べられるものではないので、
具体的には、述べられないのですが、
自分が尊敬している人生の先輩に
「お前は、苦労してきたな」と労いの言葉を
もらったことがあれば、苦労と呼べるでしょう。
 
「若い時の苦労は買ってでもせよ」
という言葉があるくらいですが
あまり根の深い苦労だと、
トラウマとして残ってしまうので、
買う必要はないかもしれない。
それでも、男性はもちろん、
女性も、ちょっとでも忍耐の期間があると良い。
三十路までにいくらか苦労しよう。
 
 
 
もう一つは、
“道(どう)”がつくものを今から始めること。
茶道、華道、書道、武道…。
“ 道 ” がつくものが何故いいのかといえば
年を重ねても続けられるからである。
本当のことを言えば、
年を重ねれば重ねるほど、見えてくる世界があるからだ。
その扉が開くのは、早い人で3年くらい
と言いたいところだが、たぶん8年くらいかかる。
 
知れば知るほど味わい深く、
年月をかけて習得したことや気づいたことは
極上のエクスタシーを与えてくれる。
続けてこれたことが自信となり、自己肯定感も増す。
 
それは、とても静かなのだけど、
自分の中にじわ〜〜と幸福感が広がる感覚なのである。
 
これを経験せずに、日本人であることは
モッタイナイ
oh〜〜、モッタイナイ〜
 
 
 
8年続けるコツは、
良い師を見つけること。
これに限る。
懐の深い、本質を捉えた先生に出会えれば、
後半の人生に彩りが添えられることは間違いない。

 

続けることは、苦しいわけではないけれど

ずっと同じテンションでいられないのは、確か。

苦労した経験があると、忍耐力がついているので

その8年も、自分なりの課題を見つけて、

楽しく取り組めるというワケ。

 

 

からだが何かを習得するには、

とてもゆっくりな時間の経過が必要なのだ。

その日に注文したものが、午後には手元に届くくらい

スピーディーな時代だけれど、

それと同時並行で、八年熟成のものを身体に残そう。

 

 

 

大人になることは、とてつもなく楽しい。
 
今までできなかった動きが、
ちょっと出来た今日、心からそう思う。

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 〈オススメの過去記事はこちら。〉

nadeshikokana.hatenablog.com

 

 

エピソード1

後輩のコが臨月を迎えるのをきっかけに

出産についてアレコレ調べたり、

親の姿はどうあるべきか、

親子はどんな間合いが適切なんだろうかと

イメトレしている。

 

そんな中、ふと見つけた動画を今日は、紹介します。

好きな芸人に小藪千豊さんがいるのですが、
お母さんとのエピソードがグッときます。


芸人殺しの黒柳徹子が泣いた小藪千豊のお母さんの話

 

そんな彼が歌った歌、「プリン」


こやぶかずとよ「プリン」

 

歌詞の中に、

「もう教えてもらわれへん、もう褒めてももらわれへん」

というフレーズがなんともリアルで。

ホテルのロビーで待ち合わせ中だった私は、

うかつにも、号泣してしまったわけです。

 

 

父の新著『大丈夫』にも、こんなくだりがあります。

 

「世間は、有能だと認める。

 しかし、親は、子が馬鹿でも認める。

 世間は、有能だと褒める。

 しかし、親は、どんなに子が成長しても、口うるさい。

  それが、どんなに有難いことかは、・・・(つづく)と。

 

 もっと、スマートな親子関係をイメージしていたけれど

そうか、親は口うるさくていいのか。と思えた。

 

いつまでも口うるさく、

いつまでも親バカになれたら、

それは立派な “ 親 ” なのでしょう。

 

嫌われたくなくて、口をつぐむようなことが無いように。

そんな親に、私もなりたい。

 

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 〈過去記事〉

こちらは、「親との間合いを見直す」をテーマにした記事です。

nadeshikokana.hatenablog.com

 

 

なでしこ感想1

先日のなでしこ合気道に、親子で参加くださった

一児のママさんがいらっしゃいました。

許可をいただいたので感想メールをご紹介します。

 

***************

こんばんは。
昨日はありがとうございました。

(中略)

合気道は本当に楽しかったようです。
私自身も、痛気持ちいいのと、「フッ」と「かかった」感覚が
とても面白くて、これはクセになるなと思いました。
それから、昨日痛いツボ(?)を押していただいたので、
今日は滝野すずらん公園を元気に歩き回る事が出来、
更に夕食も作ることが出来ました。
(すぐ疲れてしまうので、公園内でグッタリして、
夕食はコンビニ弁当になるのが通常なんです)

合気道は、なんとなく体に良さそうなものだと思っていましたが、
体験してみて自分に合っているように思いました。
通い続ける事で、確実に体調が良くなるだろうと思ったので、
体調やお財布と相談しながら通わせていただきたいと思います。

来月も楽しみにしております。
宜しくお願いします。

***************

 

合気道は、いかに落ち着いて自然な感じで、

相手の体勢を崩せるか、

というのを色んなシチュエーション別で学びます。

例えば、手首をつかまれた場合なら、

どうする?など。

 

前回、そのママさんの手首をつかんだ時に

疲れがとても溜まったお体なのが、伝わってきました。

一旦練習をやめて

外れていた手首をはめ、

ちょっと痛いデトックスのツボを刺激させてもらいました。

 

聞けば、セラピストさんで

腕をよく使うお仕事を長くされてきた方のようでした。

人を癒す仕事をされている方は、

案外ご自分に対しては厳しく、ケアをおろそかにしがちです。

でも長くつづけるなら、ケアは大切。

 

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自分ケアの時間として活用してもらえたら嬉しいです。

「なでしこ合気道」、明日です!

 

*写真は、昨日、北海道横断中の窓からの眺めより

 

 

nadeshikokana.hatenablog.com

 

色っぽさ

〈前回のつづき記事〉

 

フラダンスと動きは違いますが、

美しく見える動作には、普遍的な共通項があるものです。

 

やわらかくてしなやかな筋肉の太もも

細やかで連動した動きをする骨盤

締まりのいいお尻と骨盤底筋群

肩甲骨が寄って、大きく開く胸

 

これらを着るだけで作ってくれるのが、

 

 

 

着物です。

 

 

着物は、からだづくりのサポートグッズ。

着ているだけで、自然とゆっくりと

からだを作ってくれます。

 

うなじが色っぽいというのは、

着物でサポートされた体に一本線が通って

着物の中で体がリラックスするので

ちょっとしか見えない肌から色香が漂うんですね

 

和服を着慣れた男性が色っぽいのも

肚(ハラ)が出来て

安定感が生まれるからです。

人は安定したものが好きなんですね。

合気道でも、交渉ごとでも、恋愛でも

落ち着いていて、安定感のある方が優勢です。

 

 

ところで、着物を一日中着ていたら

苦しくてたまらない経験があるという方。

それは、自分のからだへの着付け具合を

まだ見つけていないから。

 

いくらプロに着付けてもらっても

しっくりこないことは多々あります。

それは、例えば、

プロのメイクさんにメイクしてもらっても

自分では、違和感を感じてしまう、

あの感じに似ています。

美容師も、誰もがプロのはずだけど

相性があるように、着付けも同じなんです。

 

着物が似合う体というのは、

横から見たときに、薄い体型ではなく

ちょいと身が詰まった感じの体型。

包容力を感じる胸と背中、

思わず飛び込みたくなるような感じです。

 

着物を着ると、洋服のようには、動けなくなります。

それだけ、からだの動かし方が違う

ということです。

 

着る回数を重ねることで、

からだが動かし方を把握するようになると

体型も変化していきます。

 

着物に着られるのではなく、

着物がついてくるような体を目指したいですね。

そんなことも、体験いただこうと

なでしこ合気道では、着付けイベントも企画中。

 

 

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前回の記事は、こちら。

nadeshikokana.hatenablog.com

 

女は枯れない!?

年齢を重ねても、色っぽい人って

男女関わらずいらっしゃいます。

でもですね、なんだかグッと、女っぷりが増す人

というのは、そういないものです。

 

ところが、

先日、60代半ばの顔見知りの女性に

久しぶりにお会いしたら、ビックリしたのです。

時々しかお目にかからない、その女性。

なんだかとても色っぽくなられてたんです。

 

元々、小柄でふんわりした雰囲気で

仕事はテキパキ、話しかければ明るく応対してくださる

とても気持ちのいい交流をしてくださる方で。

とはいえ、ただ挨拶を交わす程度の仲で、

目上の女性に「色っぽくなりましたね」なんて突然言えません。

で、数秒ジッと観察していたのですが、

やっぱり何かが、あきらかに違う。

若い彼氏でもできたのか(←ちがうちがう)

 

それで、伺ってみました。

すると、

「実は、フラダンスを、まだ始めて8年なんだけどね

この間、大会があって猛練習したのよ、

それで、優勝できたの。今度はその発表会があるから、

今も練習をかかさずやっているの!」と。

 

年齢を聞くと、なんと68歳。

フラを始めたのは、還暦だというから驚き。

見た目には、アラフィフというところ。

もともと若く見られる方ではあるけれど、

いかにもホルモンが出ている感じ。

というのが動物的嗅覚の私の感覚(笑)。

 

フラダンスは中腰で、腰を丹念に動かします。

質のいい太ももの筋肉がついて、

仙骨の動きがよくなって、骨盤底筋群が鍛えられる。

学んだことはないですが、

目の前で動きを見せてくださって、そういう印象を受けました。

 

 

骨盤まわりの循環は、若くても停滞している人が多い。

それが猛練習によって刺激されたのであらば、

眠っていたホルモンだって起き出すに決まっています。

突然色気が増すことも多いに有り得ると

深く納得したのでした。

 

 

 

閉経したら、女が枯れるなんて見方がありますが、

それよりも、

どんなからだの使い方をしているか。

それによって、違いが出てくるのだなと

目の当たりにした日でした。

 

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枯れることだって、自然な現象。

それすらも快く受け入れられるよう

“ 今 ” を生きたいですね。

 

ぞうきん絞り

ぞうきんって、どんな風に絞っていますか?

 

絞り方ひとつで、

締まりのいい身体が作れるの

知っていましたか?

 

日頃のからだの使い方が

心身を作り上げるもの

 

締まりがいい人というのは、つまり、

芯があって、外側はふんわり柔らかい状態。

おしりがキュッと締まっていて

胸が開いていて、肩が落ちている状態。

 

女性ならまさに“やまとなでしこ”な感じ。

男性なら、ゴツゴツした筋肉ではなく

しなやかで強靭な筋肉が体幹についていて

包容力がある感じ。

 

女性の一大イベントのひとつ、出産にも

この締まりがあるかないかで、

出産前後の生活が別物になる。

 

また、人生の後半に訪れる

尿モレの心配もいらなくなる。

 

 

例えば、“ぞうきんを絞る”

ただそれだけで、締まりのいい人になれる。

魅力的ですよね。

 

 

 

雑巾しぼりのコツは、

小指から絞ること

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人差し指をメインにしぼるのは、NG

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これだと、力む筋肉を育ててしまいます。

からだの外側の筋肉を固め、

内側がゆるみやすくなってしまうのです。

 

 

小指からしぼって、人差し指を抜く。

これが、“雑巾しぼり”です。

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武道の世界に、

「足の親指、手の小指」という言葉があります。

力を込めるというと、力む人がいるので、

意識を向けるポイントと、書いておきます。

 

毎日血のにじむような特訓をしなくても

日常の些細なところで、

意識を向けて積み重ねることで

自然にゆっくりとからだは出来上がっていきます。

 

ぞうきんを絞る時は、小指から。

ぜひ、明日から活用してみてください。