頭の緊張をとろう!〈其の弐〉
前々回の記事で、
リラックスすることの方が、コツがいると書きました。
そうなんですよね。
ヒトは、キュッと緊張させることは、得意なのですが、
ユルめることって、コツがいるのです。
思い悩んだり、いつも以上に頭をフル回転させた時などは、
頭が緊張したまま固まっています。
なんとなく、後頭部が詰まったような、重い感じになることありますよね?
頭の緊張を取る方法として、今日は二つ。
一つは、
お風呂で湯船につかっている時に、頭を後方へ倒し、
耳の後ろから、後頭部を湯につける。
頭をすっぽり湯に浸す必要はなく、後頭部の下方がお湯につかる要領です。
さらに、口をあんぐりと開けます。
こうすると、頭は、「休んでいいよ。」という指令を受けて
リラックスモードに入ります。
あくびなんかが出たら、いい感じです。
もう一つは、まくらを高く・硬くすること。
頭が緊張したままの場合、柔らかい枕だと眠りにくい時があります。固まった頭には、硬めの枕がよいのです。
時代劇なんかでよく、高枕(たかまくら)が登場しますよね。
現代だったら、首が痛くなるぅ〜と弱音を吐いてしまいそうです。
日本髪の髪形の崩れを防ぐために用いられたそうですが、
それくらい高くて硬い枕でも眠れたということは、逆説的に
緊張感ある生活を送っていたので、バランスが取れていたのでしょう。
かまぼこ型の木でできた枕があります。
中が空洞になっているものや、木に布を巻いたようなものなどがありますが、
「硬枕(こうちん)」と呼ばれていて、西式健康法の一つとして有名です。
このような、硬いまくらを “ ぼんのくぼ(=首の後ろの中央のくぼんだところ)”
周辺にあてがい、スリスリと頭を動かしながら首や後頭部をほぐしたり、
そのまま眠りに入ると、眠りやすいです。
途中でシビれるような事があれば、外して、普通のまくらに戻したり。
そんな風に、一晩のうちにまくらを変えることもありです。
木製である必要はなく、バスタオルで高さを出すのも◎。
私は、手作りしてもらった硬枕の上に、枕を重ねて寝ています。
その日の身体や頭の使い方で、枕も変える。
何が正しいとか、こうあるべきではなく、
からだの言い分を聴こうじゃありませんか。
あなたに合った、気持ちのいい方法で、からだを労ってあげてください。